令和5年度 うちのくまさん
成分診断結果発表します!
まず、検査等級の結果は2等級
結果は昨年と同じ。
今年は1等級はほとんど出ていないそうです。
等級は検査員の見た目です。
食味とは全く関係ありません。
でも、1等がいいなぁ~
来年頑張ります!
続いて、食味診断結果 です!
アミロース含量 19.1%
お米の粘りと硬さのバランスを左右するアミロース。
アミロースはデンプンの一つで、
アミロースが多いとお米は硬くパサパサします。
少ないほど美味しいわけではありません。
バランスが大切です。
アミロースが少なくて美味しいお米の
代表的な品種があの「コシヒカリ」です。
ちなみにコシヒカリは平均19.0%
稲が育つときの気温が高く、日射量が多い時は
アミロースの含有量が低くなり
粘りのあるお米ができます。
今年は日射量には恵まれたんですが…
昨年より0.1%高いですが、まぁ合格点です。
蛋白(タンパク)含量 6.3%
熊本県推奨米の品質基準は7.0%以下です。
タンパク質はお米の大切な栄養分の一つですが
タンパク含有量が高いと食味は落ちます!
理由は、
お米のタンパク質のうち、10〜20%は
人間が消化できないプロラミンという成分だからです。
これがご飯のパサパサ感のもとになるんですね。
気候に影響されるアミロースに対し、
タンパク質は栽培管理方法に影響します。
特に窒素肥料(化学肥料)は強く影響するので
うちでは 完熟たい肥(有機肥料)
しか使いません。
昨年よりも0.3%落ちました。
目標値にだいぶ近づいています。
この目標値、JA職員の方は
「厳しすぎるんですよ!」と言ってました。笑
水分含有量 14.8%
美味しいお米の品質基準は14.0~15.5%
14.0%以下のお米は炊飯する時にヒビ割れを起こし
デンプンが糊となって流れ出るためベットリして
食味が悪くなります。
理想的な水分含有量でした。
上の等級検査では14.0ですが、
測定器で多少の誤差は出ます。
水分は乾燥や貯蔵の仕方で変化しますので、
なるべく、冷蔵庫の野菜室や
お米専用の保冷庫での保存をお勧めします。
農法は毎年そう変わるわけではありませんし、
田植えや稲刈りの時期も誤差は1~2日です。
実を言うと
今年は種まき機の調整が悪かったせいか
例年よりも苗箱で育成する段階で
撒いた種の間隔がスカスカだったんです。
そうなると田植え機で植える際は、
いつもより少なく植えていきます。
もちろん調整は可能ですが、
そうすると苗が足らなくなる可能性が
あるのでそのまま植えました。
なので少し気掛かりだったのですが、
稲刈りが終わり籾摺りをして
袋詰めしてみると
なんと!過去の記録に無いほどの
収量だったのです!
先日、JA職員の方が
「今年はどこも多いんですよ」と言ってました。
台風による倒伏もなく害虫による被害もなく
日射量に恵まれると
こんなに収量って変わるものなんだ!と
とてもいい経験になりました。
お客様は令和5年産の感想はいかがでしょうか。
美味しく召し上がって頂けたら嬉しいです。