9月1日(火曜) なぜ「森のくまさん」なのか【前編】

我が家では、 森のくまさん 一品種にこだわっ

栽培しています。

今回は、なぜ他の品種に変えず、森のくまさんをつくり

続けているのか、その理由などお話ししたいと

思います。

 

まずは、以前から訪ねてみたかった「森のくまさん」

誕生の地、熊本県農業研究センターへ行ってきました

ので、その様子とともに、誕生した経緯を

ご紹介します。

 

開発したのはこちらの農産園芸研究所です。

ここで研究主任の犬童さんにお話を伺いました。

一週間ほど前、電話で室長さんと話していたんですが、

今日はご不在で、こんなアポなしの弾丸気味な私を快く

迎えてくださいました。

 

~水稲新品種 “森のくまさん” の育成論文より~

1989年8月

宮崎県で誕生した「ヒノヒカリ」を母、福井県で誕生

した「コシヒカリ」を父として交配を開始。(新潟県の

イメージですが実は福井県なんですね)

1996年6月

8年間の選抜経過をたどり種苗法による品種登録の出願

1997年2月

熊本県の奨励品種に採用され、同年6月一般公募により

「森のくまさん」と命名した。

2013年2月

平成24年産 全国食味ランキングで「森のくまさん」が

最高得点を獲得し、日本一に輝く。

 

形態的特性

「コシヒカリ」由来の極良食味が最大の特徴である。

玄米は中型、中粒で外観品質は良く、搗精特性(精米時

の割れにくさ)も優れる。特に食味は炊飯米の光沢・外

観が良く、粘りが強く総合評価で「ヒノヒカリ」より

優れる。

 

生態的特性

耐倒伏性(強風などで倒れない)は “やや弱” 、いもち病に

やや弱く、縞葉枯病には罹病性(かかりやすい)である。

ウンカなどの害虫に対する抵抗性はない。収量性は並み

である。

 

つまり、栽培面で弱点がある。

「極良食味に的をしぼって育成したけど、病気や害虫、

強風にあまり強くない」品種なんです。

 

少し前向きに言うと

生産者の腕が試される品種 ですね。

 

全国で農林水産省に登録されている米の品種はもち米

や酒米を含めて約1,000種類ありますが、そのうち

主食用米は約300品種あり、毎年、平均20~30種ほど

が新たに登録されているそうです。

 

近年登場した品種の多くは、高温条件への対応を重視

して改良されていますが、消費者からの人気という点

では、今も昔から親しまれている品種の方が根強い

ようです。

 

品種登録から

「森のくまさん」は27年目!

「コシヒカリ」は71年目!!

こんな昔なのに今でも人気は絶大ですね!

 

熊本県では2018年3月に

「くまさんの輝き」が品種登録されました。

現在、熊本県一押しの品種で、CMもガンガン流れ

います!

 

♬キラキラヒーロー もちもちヒーロー

 ツヤツヤヒーロー うまうまヒーロー

 くまもと生まれ えがおが広がるヒーロー

 くまさんの輝き~

 (気になる方はYouTubeで)

 

森のくまさんよりも10センチほど背が低いため倒れ

にくく、極早生(最も早く収穫できる)という特徴が

あります。

 

祖父母に「ヒノヒカリ」「ひとめぼれ」「きらら397」

などがおり、強い粘りと濃厚な味わいがあるそうです。

 

菊鹿町の農協は、数年前からライスセンターで引き受け

品種を「くまさんの輝き」のみにしました。

(これには犬童さんも知らなくて驚かれていました)

そうなると、乾燥機を持たない農家は「くまさんの

輝き」に変えるしかありませんので、菊鹿町で生産され

る9割以上が「くまさんの輝き」になりました。

 

気候の影響がなく安定して収量が見込めるのなら、農協

生産者も安心ですからね。

 

しかし、消費者目線は違います。

「美味しいかどうか」です!

収量なんで知ったこっちゃありません!

それで良いんです!当然です!

特に食べる量が少なくなるほど美味しいお米がいい!

だからでしょうか、今でもスーパーでは

「森のくまさん」は圧倒的人気です!

犬童研究主任も「個人的には森のくまさんが好き」と

小声でおっしゃいました。(笑)

 

このほか、高温障害を軽減する栽培方法や、減農薬栽培

コツなど、地元ではなかなか聞けない貴重なお話を

伺うことができ、訪ねてみて本当に良かったと思い

した。

 

結論として、「森のくまさん」を作り続けていこうとい

思いがさらに強くなりました。

 

生産者としての腕を磨こうじゃ

ありませんか!

 

できることなら、「コシヒカリ」のように全国で愛され

有名な品種にー。

いやいや、逆に稀少価値の高い幻の品種になるのも

いいですね!

現在、熊本県内の水稲作付面積で、「森のくまさん」は

約13% しかないそうです。意外でした。

 

また、品種が同じでも土地・生産者で全く違います!

野菜や果物なら見た目ですぐ分かりますが、お米だと

生産者でも分かりません。

 

米袋に「食味ランキング 特A!」などとよく見かけ

ますが、それは品評会用に栽培したお米の評価であり、

その米袋の中身そのものの評価ではありませんからね。

 

次回【後編】では、なぜ農家直売なのか、なぜうちの

森のくまさんなのか、をテーマにまとめていきたい

思います。

 

 

一週間ほど前に出穂期を迎え、花が咲きました。

 

今はもう傾き始めています。

 

稲刈りは 、例年より10日ほど早い 10月初旬

を予定しています。

 

すでに定期購入についてのお問い合わせをいただいて

おりますが、まだ価格が決まっていないため、現在は

お待ちいただくようお願いしております。

 

現時点で定期購入をご希望のお客様は、ご希望の保有米

数量と、おおよその消費予定をお知らせください。

事前に受け付けいたしますので、お気軽にお問い合せ

ください。

 

なお、今年は全国的に昨年ほどの米不足ではないため、

できる限りお求めやすい価格でお届けできるよう努めて

まいります。どうぞご期待ください。

 

 

 

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